社会インフラに役立てられる汚泥乾燥

雑菌や人体に何らかの影響がある成分が入った泥のことを汚泥と呼びますが日本各地で社会インフラの問題として取り上げられるようになっています。

汚泥自体はトイレの使用などで発生するものですが社会インフラという形で問題化した理由が地球温暖化です。

気温と湿度が上昇したことにより大型台風やゲリラ豪雨を代表するように自然災害の発生率が上がっています。

これらの自然災害が起きると大量の雨に流された泥が町中に入り込んでしまうため汚泥となりたまってしまうわけです。

汚泥には人体に悪影響を起こすリスクがあるため大量に発生した時にすぐに対処する必要があります。

そんな汚泥への対処方法として考案されたのが汚泥乾燥でありこれは100度近くに熱することができる特注のヒーターの中に入れて急速乾燥させる手法です。

100度を超えるヒーターを通すことで汚泥の中にいる雑菌と熱に弱い成分はすべて除去されます。

ただすべての雑菌と成分を除去することはできないので特殊なろ過装置を使って取り除いて単純な砂にするという流れです。

汚泥乾燥によって無毒化された砂はその後社会インフラに役立てられます。

例えば有毒成分の入っていない純粋な砂のためしっかりと植物が育つ栄養成分を加えれば農業用の農土に作り替えることが可能です。

そのほかに海辺などの自然環境で砂がなくなった時の補充やセメントといった建設業における補強材としての活用などに役だっています。